2026年10月7日、静岡県周智郡森町にある蓮華寺を訪れました。
最寄り駅は天竜浜名湖鉄道の遠州森駅。
駅から歩いておよそ1kmほどの場所にあり、徒歩なら15〜20分ほどで訪れられる距離です。
蓮華寺は、森町では「萩の寺」として知られています。
森町の公式資料では、慶雲元年(704年)、文武天皇の勅願によって行基菩薩が開山したと伝えられ、森町で最も古い寺院として紹介されています。境内には萩が群生し、「はぎの寺」として親しまれています。
今回は隣接する森町歴史民俗資料館にも立ち寄りましたが、この記事ではまず蓮華寺だけを紹介します。
スポットの概要
蓮華寺は、静岡県周智郡森町森2144にあります。
萩の寺 蓮華寺
森町の寺社の中でも古い歴史を持ち、町の観光資料でも「萩の寺」として紹介されています。森町では、蓮華寺から大洞院方面へ続く「歴史の散歩道」も整備されており、この一帯は寺社や歴史、自然を歩いて楽しめる地域になっています。

森町 萩の寺 蓮華寺
寺の前には専用駐車場があり、数台の車を停められるスペースがあります。
そこから長い階段を上ると、朱色の門が現れ、その内側が境内です。

森町 萩の寺 蓮華寺
非常に大きな寺院という印象ではありません。
むしろ、森町の町並みの近くに静かにたたずむ、落ち着いた規模のお寺です。
「萩の寺」と呼ばれる蓮華寺
蓮華寺といえば、やはり萩です。
境内の周囲には、さまざまな種類の萩が植えられています。

森町 萩の寺 蓮華寺
隣接する森町歴史民俗資料館の周辺にも萩があり、この一帯全体で花を楽しめるようになっています。
今回訪れたのは10月。
「萩の寺」と聞くと、境内一面が花で埋め尽くされているような景色を想像するかもしれません。
しかし実際には、そういう咲き方ではありませんでした。
歴史民俗資料館の方に聞いたところ、蓮華寺にはさまざまな種類の萩があり、それぞれ開花時期が少しずつ違うとのこと。
森町の公式資料でも、蓮華寺では初夏から秋にかけてさまざまな萩が楽しめると紹介されています。資料によって案内される期間には多少幅がありますが、長い期間にわたって種類ごとに花を楽しめる寺というイメージの方が近そうです。
そのため、
「一時期に境内全体が満開になる」
というより、
「季節の中で、境内のあちこちに萩が少しずつ咲いている」
という雰囲気です。
派手ではないけれど、落ち着く萩の花
萩の花は、一つ一つを見るとかなり小さな花です。

森町 萩の寺 蓮華寺
桜や紫陽花のように、遠くからでも一目で分かる華やかさとは少し違います。
正直に言えば、少し地味な花かもしれません。
ただ、実際に寺の境内で見ると、その控えめな姿が寺院の雰囲気によく合っています。
古い建物や石段、木々の中に、小さな赤紫や白の花が混じる。
個人的には、こうした静かな咲き方も悪くないと感じました。
「満開の花を見に行く」というより、
寺を歩きながら、ところどころで萩を見つける
くらいの感覚で訪れる方が、この場所には合っているように思います。
境内の裏手にある大きな鐘
寺の裏手へ回ると、大きな鐘があります。

森町 萩の寺 蓮華寺
鐘のそばには、鐘のつき方を説明した札が下げられていました。
そのため、参拝者が鐘をついてもよいように見えました。
ただし、この日は寺院が無人で、実際に自由についてよいのか確認することはできませんでした。
利用する場合は、現地の案内をよく確認した方がよさそうです。
境内を正面から見るだけでなく、裏側へ回るとまた違った雰囲気があります。
「山田七郎左衛門の墓 70m」の先へ
鐘の近くには、
「駿遠両国鋳物師惣大工職 山田七郎左衛門の墓 70m」

森町 萩の寺 蓮華寺
という案内があります。
そこから山へ向かう道が伸びています。
せっかくなので実際に歩いてみました。
ただ、体感としては「70m」という距離ではありませんでした。
少なくとも100m以上は歩いたように感じます。
距離そのものは未確認ですが、案内を見て「すぐそこ」と思って歩き始めると、少し長く感じるかもしれません。
一方で、この道を登る価値はありました。
途中から視界が開き、森町の町並みを見ることができます。

森町 萩の寺 蓮華寺 森町の眺め
森町の議会資料でも、蓮華寺裏手から山田七郎左衛門の墓所・碑へ向かう道から、森町の景色を楽しめることが紹介されています。
高い場所から見る森町
裏山へ登る途中で見えた森町の風景も、今回印象に残ったものの一つです。
寺の境内だけを見て帰れば気づかない景色です。
森町の市街地や周囲の山を少し高い位置から眺めると、寺が町と山の境目に建っていることがよく分かります。
この一帯には「歴史の散歩道」もあり、蓮華寺から山側へ歩いていく散策ルートが紹介されています。
時間に余裕があれば、寺だけでなく、その裏側へ少し歩いてみるのも面白いと思います。
天浜線沿線として見た魅力
蓮華寺は、遠州森駅から歩いて訪れることができます。

天竜浜名湖鉄道 遠州森駅
駅から寺まではおよそ1km。
徒歩15〜20分ほどなので、天浜線で森町を訪れた際の散策先としても無理のない距離です。
遠州森駅周辺には町並みや寺社、歴史民俗資料館などがまとまっています。
列車を降りて、
遠州森駅
↓
森町の町並み
↓
蓮華寺
↓
歴史民俗資料館
という流れで歩けば、鉄道だけではなく森町の歴史や文化まで一緒に見ることができます。
今回は蓮華寺を中心に見ましたが、隣の歴史民俗資料館もかなり興味深い場所でした。
そちらについては、別の記事で紹介したいと思います。
撮影スポットとしての見どころ
蓮華寺では、いくつか違った撮り方ができます。
石段と朱色の門

森町 萩の寺 蓮華寺
寺院らしさが最も分かりやすい構図です。
階段の奥に門を配置すると、参道の奥行きを出せます。
萩と寺院

森町 萩の寺 蓮華寺
萩は小さな花なので、広角で大量の花を見せるよりも、少し寄って背景に寺院を入れる方が撮りやすそうです。
鐘

森町 萩の寺 蓮華寺
大きな鐘は、境内の別の表情を見せてくれます。
裏山からの町並み
寺院の記事としては少し意外性があります。
森町の町並みを見渡す写真を入れることで、「寺を歩いた記録」として記事に変化をつけられます。
歩いて感じたこと
「萩の寺」という名前から、訪れる前はもっと境内一面に花が咲いている場所を想像していました。
実際には少し違いました。
萩は小さく、種類によって咲く時期も異なるため、境内が一度に花で埋め尽くされるような感じではありません。
でも、歩いているとあちこちに花がある。
そのくらいの距離感が、この寺にはよく似合っているように感じました。
古い寺院、石段、鐘、山道。
その中に小さな萩の花が混じる。
派手さはありませんが、落ち着いて歩くには良い場所です。
そして裏山へ少し登ると、今度は森町の町並みが見える。
寺そのものだけではなく、周囲を歩いてみることで印象が広がる場所でした。
散策時の注意点
蓮華寺は寺院です。
観光地として訪れる場合でも、寺院の境内であることを意識して歩きます。
- 建物や仏像などにむやみに触れない
- 境内では静かに行動する
- 墓地や墓所の撮影には十分配慮する
- 鐘は現地の案内を確認してから利用する
- 萩などの植物に触れたり折ったりしない
といった点に注意します。
裏山へ向かう道は坂があります。
歩きやすい靴の方が安心です。
また、寺院の公開状況や駐車場の利用方法などは変わる可能性があるため、訪問時は現地案内や公式情報を確認してください。
まとめ
森町の「萩の寺」として知られる蓮華寺。
森町の資料では、慶雲元年(704年)に開山したと伝えられる、町でも特に古い寺院として紹介されています。
境内にはさまざまな種類の萩が植えられています。
ただし、一面が一度に満開になるというより、初夏から秋にかけて種類ごとに少しずつ花を楽しむ寺という印象でした。
長い石段。
朱色の門。
静かな境内。
小さな萩の花。
裏手の大きな鐘。
そして、少し山へ登った先から見る森町の町並み。
派手な場所ではありませんが、ゆっくり歩くほど見どころが増えていく寺でした。
遠州森駅からも歩いて訪れやすく、天浜線で森町を散策する際の立ち寄り先としても良い場所です。
次回は、すぐ隣にある森町歴史民俗資料館について紹介します。




