2026年8月28日の夕方、静岡県袋井市山田にある天竜浜名湖鉄道の吉原踏切と、そのすぐ近くに残る森下踏切跡を訪れました。
場所は遠江一宮駅と敷地駅の間。
この区間は、線路の東側に広い茶畑、西側に水田が広がり、天浜線の撮影場所として知られているところです。
特に、なだらかな斜面に広がる茶畑と列車を組み合わせて撮影できることから、写真を撮る人にとっては比較的知られた場所だと思います。
今回は列車そのものではなく、そこにある二つの踏切に注目しました。
ひとつは現在も使われている吉原踏切。

天竜浜名湖鉄道 吉原踏切
警報機はありますが遮断機のない、第3種踏切です。
そしてそのすぐ近くには、かつて第4種踏切だった森下踏切の跡が残っています。

天竜浜名湖鉄道 森下踏切跡
現役の踏切と、役目を終えた踏切。
短い距離の中に両方を見ることができる、少し珍しい場所でした。
スポットの概要
森下踏切跡
吉原踏切(第3種)
吉原踏切と森下踏切跡は、袋井市山田にある天浜線・遠江一宮駅〜敷地駅間の線路沿いにあります。
↑吉原踏切
↑ 森下踏切跡
周辺は東側に茶畑、西側に水田が広がる農村地帯です。
吉原踏切は現在も使用されている踏切で、警報機は設置されていますが遮断機はありません。
踏切の分類としては第3種踏切になります。
その近くにある森下踏切は、以前は警報機も遮断機もない第4種踏切だったようですが、現在は廃止されています。
現地では線路沿いに柵が設置され、以前のように線路を横断することはできません。
ネット上の情報では、森下踏切は令和5年に廃止されたとされていますが、今回その時期について公的資料による確認はしていません。
この記事では、2026年8月時点で現地に残っている姿を中心に紹介します。
現地の様子
この場所でまず目に入るのは、線路の東側に広がる茶畑です。
天浜線沿線には茶畑そのものは珍しくありませんが、線路のすぐ横にこれだけまとまった面積の茶畑が広がる場所は、それほど多くありません。

天竜浜名湖鉄道 吉原踏切付近の茶畑
しかも平坦ではなく、なだらかな斜面になっています。
そのため少し位置を変えるだけで、線路と茶畑の重なり方も変わります。
反対側には水田が広がっています。

天竜浜名湖鉄道 吉原踏切付近 水田
つまり一本の線路を境に、片側は茶畑、もう片側は水田という風景です。
その中に吉原踏切があります。
警報機は立っていますが遮断機はなく、現在では少し珍しくなりつつある第3種踏切です。

天竜浜名湖鉄道 吉原踏切
さらに少し離れたところには、森下踏切跡があります。
こちらはすでに廃止されていて、線路沿いには柵が設けられています。

天竜浜名湖鉄道 森下踏切跡
かつて道路が線路を横切っていたことは現地でも感じ取れますが、今はもう「渡る場所」ではありません。
現役の吉原踏切と比べると、その違いがよく分かります。
天浜線沿線として見た魅力
この場所は、天浜線の撮影地として見ると非常に分かりやすい魅力があります。
茶畑と列車。
水田と列車。
背景も大きな市街地ではなく、農地を中心とした風景なので、ローカル線らしい写真を撮りやすい場所です。
ただ、列車から少し視点を外してみると、別の面白さが見えてきます。
今回注目したのが、吉原踏切と森下踏切跡でした。
吉原踏切は第3種踏切。
そのすぐ近くには、かつて第4種だった森下踏切の跡があります。
同じ場所に近い距離で、「現在も残る比較的簡素な踏切」と「すでに廃止された踏切」を見ることができます。
第4種踏切は、安全面などから廃止や統合が進んでいます。
森下踏切跡は、そうした沿線の変化を目に見える形で残している場所とも言えそうです。
有名な撮影場所であっても、列車だけを見ていると気付かないものがあります。
踏切や道、周辺の農地まで含めて見ることで、この区間が地域の中でどのように使われ、変化してきたのかを想像するきっかけになります。
撮影スポットとしての見どころ
吉原踏切周辺は、もともと天浜線の撮影場所として魅力のあるところです。
最大の特徴は、線路沿いに広がる茶畑です。
面積が比較的大きく、なだらかな斜面になっているため、列車を小さく入れて茶畑を主役にする構図も、列車を中心にして背景に茶畑を入れる構図も考えられます。

天竜浜名湖鉄道 吉原踏切
反対側には水田があるため、季節によって風景も大きく変わりそうです。
田植えの時期、稲が成長する夏、稲穂が色づく時期、そして収穫後。
同じ場所でも、季節ごとに違った記録ができます。
今回のように踏切を主役にする場合は、吉原踏切の警報機と茶畑を組み合わせると、この場所の特徴が伝わりやすくなります。
森下踏切跡については、単体で美しい写真を撮るというよりも、廃止された踏切の記録写真として残す意味が大きそうです。
歩いて感じたこと
この場所は以前から「茶畑と天浜線を撮れる場所」として見れば、分かりやすく魅力があります。
実際、線路沿いに広い茶畑が続く風景は印象的でした。
ただ今回は踏切に注目したことで、少し違う見え方になりました。
吉原踏切には、まだ警報機が立ち、踏切として使われています。
そのすぐ近くでは、森下踏切がすでに役目を終え、柵によって閉じられています。
それほど離れていない二つの場所なのに、片方は現役、片方は跡。
沿線の変化が分かりやすく現れているように感じました。
特に第4種踏切は、なくなってしまえば、何も知らずに通った人には「ここに踏切があった」と分からなくなる可能性があります。
森下踏切跡も、今後さらに時間が経てば、周囲の景色になじんでいくのかもしれません。
茶畑を走る列車のような分かりやすい風景だけでなく、こうした小さな変化も同じ場所で記録しておきたいと思わせる場所でした。

天竜浜名湖鉄道 森下踏切跡付近を走るTH2100
散策時の注意点
吉原踏切は現在も使用されている現役の踏切です。
警報機はありますが遮断機はありません。
横断する際は警報機だけに頼らず、必ず左右を確認し、列車の接近に十分注意してください。
撮影のために踏切内に立ち止まったり、線路内や鉄道用地へ入ったりすることは避けます。
森下踏切はすでに廃止され、柵が設置されています。
踏切跡だからといって柵を越えたり、以前の通路を使って線路を横断したりすることはできません。
周辺の茶畑や水田は農地です。
撮影場所を探すために畑や田んぼへ入らず、公道など立ち入り可能な場所から撮影します。
農作業中の方や農業車両の通行にも配慮したいところです。
また、この場所は鉄道撮影で知られているため、列車通過時にはほかの撮影者がいる可能性もあります。
道路をふさいだり、農作業や地域の方の通行を妨げたりしないよう注意したい場所です。
まとめ
袋井市山田にある吉原踏切と森下踏切跡。
この周辺は、線路の東側に茶畑、西側に水田が広がり、天浜線の撮影場所として知られています。
吉原踏切は、警報機はあるものの遮断機のない第3種踏切。
一方、すぐ近くの森下踏切は、かつて第4種踏切でしたが、現在は廃止され、柵が設けられています。
有名な茶畑の撮影地というだけでなく、現役の踏切と廃止された踏切跡を同時に見ることができるのも、この場所の特徴です。
鉄道沿線の風景は、列車や駅だけでできているわけではありません。
踏切、農道、茶畑、水田といった小さな要素も、少しずつ形を変えながら地域の風景を作っています。
森下踏切跡も、時間が経てば今より分かりにくくなっていくかもしれません。
2026年8月の時点でここにどのような踏切があり、どのような姿で残っていたのか。
茶畑を走る天浜線の写真とともに、そうした変化も記録しておきたい場所でした。




