2026年10月21日 追記
静岡県浜松市浜名区三ヶ日町下尾奈にある、天竜浜名湖鉄道の尾奈駅を訪れました。

天竜浜名湖鉄道 尾奈駅
最初に撮影したのは2026年8月19日。
その後、周辺を改めて歩いていると、ホーム下にこれまで気づかなかった小さな函渠を見つけました。
尾奈駅は築堤上にある単式ホーム1面1線の無人駅です。
駅舎から階段を上ってホームへ向かう構造になっているため、道路側から見ると線路がかなり高い位置を通っています。
その築堤の下には、
- 水路を通す函渠
- 人が通れる小さな函渠
が並んでいました。
特に人道用と思われる函渠はかなり低く、推定で高さ130〜140cm程度。
実際に通り抜けることはできましたが、普通に立って歩ける高さではありません。
駅舎やホームだけを見ていたときには気づかなかった、尾奈駅のもう一つの面白い構造でした。
尾奈駅の概要
尾奈駅は、静岡県浜松市浜名区三ヶ日町下尾奈にある天竜浜名湖鉄道の駅です。
尾奈駅
築堤上に作られた単式ホーム1面1線の駅で、無人駅です。道路から見ると高い位置にホームがあり、駅舎の中に階段があります。その階段を上った先に待合室があり、さらにホームへ向かう構造です。

天竜浜名湖鉄道 尾奈駅 駅舎
副駅名は「湖面すれすれ 三ケ日温泉リステル」です。三ケ日温泉リステルは少し離れた場所にあるため、駅そのものが湖面すれすれというわけではありません。ただ、駅から歩いて数分で浜名湖の湖岸に出られるため、水辺に近い駅であることは確かです。

天竜浜名湖鉄道 尾奈駅周辺 浜名湖の眺め
駅横のトイレも印象的です。魚籠の中からウナギが顔を出しているような、かなり斬新なデザインでした。三ヶ日町周辺の駅では、地域性を感じる個性的なトイレを見かけますが、尾奈駅のトイレもその中で記憶に残るものでした。

天竜浜名湖鉄道 尾奈駅 トイレ
駅舎とホームの様子
尾奈駅の駅舎は、かなり立派な印象を受けました。
最近、外装を変えてリフォームされているようで、外板はガルバリウム鋼板のようにも見えました。色は紺色で、とても新しく感じます。中もきれいに整えられていたため、内装もあわせて手が入っているのかもしれません。

天竜浜名湖鉄道 尾奈駅 駅舎
駅舎の中には階段があり、そこを上ると待合室があります。高架駅らしく、道路側の駅舎からホームへ向かって上がっていく構造です。

天竜浜名湖鉄道 尾奈駅 駅舎
ホームは単式ホーム1面1線です。築堤上にあるため、ホームは周囲より高い位置にあります。駅舎の存在感がある一方で、ホーム自体はシンプルな構造でした。

天竜浜名湖鉄道 尾奈駅 ホームと線路
待合室・駅名標・設備など
尾奈駅は無人駅ですが、駅舎と待合室があり、設備面ではしっかりした印象があります。
駅舎の中の階段を上った先に待合室があり、列車を待つ場所として利用できます。駅舎の外装だけでなく、内部もきれいにされているように感じました。

天竜浜名湖鉄道 尾奈駅 駅舎 待合室
ホームの下で見つけた2つの函渠
今回改めて尾奈駅周辺を歩いていて、特に気になったのがホーム下です。
築堤の下に、2つの小さな函渠がありました。

天竜浜名湖鉄道 尾奈駅 函渠
一つは水路用。
もう一つは人が通れる通路になっています。
築堤の上に線路がある駅なので、その下を水や人が通るための構造が造られているわけです。
駅のホームだけを見ていると気づきにくい場所ですが、地上側から眺めると、尾奈駅が築堤の上に造られていることがとても分かりやすくなります。
水路用の函渠
一方の函渠は、水を通すためのものです。
こちらは人道側よりもある程度の深さがあります。

天竜浜名湖鉄道 尾奈駅 函渠
尾奈駅周辺は浜名湖にも近く、水路も多い地域です。
築堤を造れば、それまで流れていた水をどこかで通す必要があります。
そのため、線路下にこうした水路用函渠が設けられています。
今回は構造を外側から確認する程度にとどめました。
水路は天候や水量によって状況が変わるため、内部へ無理に入らない方が安全です。
とにかく低い人道函渠
もう一つが、人が通れる函渠です。

尾奈駅 函渠
こちらがかなり印象的でした。
正確な測量はしていませんが、現地で見た印象では高さは130〜140cm程度。
一般的な成人なら、かなり腰を曲げないと通れません。
「少し低い通路」というより、
完全に頭上注意の通路
です。
今回は実際に通り抜けてみました。
距離そのものはそれほど長くなく、特に問題なく反対側まで抜けることができました。
ただし、ずっと腰をかがめて進む必要があります。
油断して途中で体を起こすと、頭をぶつける可能性があります。
なぜこれほど低いのか
この函渠がいつ造られたのか、なぜこれほど低い高さになっているのかは、現時点では確認できていません。
尾奈駅の線路は築堤上にあります。
そのため、築堤の高さや線路の高さ、既存道路との位置関係などの条件から、十分な高さを確保できなかった可能性があります。
あるいは、もともと日常的な道路というより、地域の人が徒歩で通る程度の小さな通路として造られたのかもしれません。
ただし、これは現地を見たうえでの推測です。
古い図面や地図が見つかれば、この函渠がどのような目的で造られたのか、もう少し分かるかもしれません。
築堤上の駅であることを実感できる場所
尾奈駅の記事を最初に書いたときから、
「築堤上にある駅」
という点は特徴の一つだと感じていました。
しかしホーム下の函渠を見つけたことで、その構造がさらに分かりやすくなりました。
ホームから見ると、ごく普通の小さな無人駅です。
一方、下へ降りて築堤を見ると、
- 道路
- 水路
- 函渠
- 築堤
- その上を通る線路
という立体的な関係が見えてきます。
駅そのものだけでなく、その下を見ることで、鉄道が地形や地域の道、水路とどのように共存しているのかが分かります。
駅前と国道301号
尾奈駅前には、国道301号が通っています。
駅前に大きなロータリーや商店街があるわけではありませんが、国道沿いの駅として車の流れは感じられます。駅舎は道路側から見ても目立ち、紺色の外装もあって、比較的新しい印象を受けました。

天竜浜名湖鉄道 尾奈駅 駅舎より国道301号をのぞむ
副駅名には「湖面すれすれ」という言葉が入っていますが、実際には駅が湖面のすぐ横にあるわけではありません。三ケ日温泉リステルも少し離れた場所にあります。
ただ、駅から少し歩くと浜名湖の湖岸に出ることができます。駅前だけを見ると国道沿いの駅ですが、周辺を少し歩くと湖の風景に変わる。その距離感が、尾奈駅の面白いところだと思います。

天竜浜名湖鉄道 尾奈駅 駅名標
浜名湖湖岸と神田川橋梁
尾奈駅から歩いて数分の場所に、浜名湖の湖岸があります。
駅そのものは国道沿いにありますが、少し歩くと水辺に出られるため、駅と湖をあわせて散策できます。三ヶ日町らしい浜名湖の風景を感じられる場所です。
また、近くには西神田川が流れており、天浜線は神田川橋梁で川を越えています。駅だけでなく、湖岸と橋梁をあわせて見ることで、尾奈駅周辺の風景に広がりが出ます。

天竜浜名湖鉄道 西神田川橋梁
尾奈駅のすぐ南、西神田川には神田川橋梁が架かっています。
現在の橋は1990年製。
天竜浜名湖鉄道になってから架け替えられた、比較的新しい鋼橋です。
支間44mを1桁で渡る下路式鋼橋で、昭和初期の天浜線橋梁とはかなり違った構造になっています。
神田川橋梁についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
今回は、駅と近くの湖岸、そして神田川橋梁を見てきました。尾奈駅の記事では、駅舎の新しさや個性的なトイレだけでなく、浜名湖に歩いて出られる立地も大切な見どころです。
撮影して感じたこと
尾奈駅で印象に残ったのは、駅舎がとても新しく感じられたことです。
天浜線には古い木造駅舎や、駅舎のない小さな無人駅も多くあります。その中で尾奈駅は、紺色の外装にリフォームされた駅舎が目を引きます。無人駅ではありますが、駅舎は立派で、内部もきれいでした。
駅舎の中に階段があり、上った先に待合室がある構造も印象的です。築堤上の駅であることが、駅の動線からもよく分かります。
また、ウナギのトイレはかなり個性的でした。魚籠の中からウナギが顔を出しているようなデザインは、初めて見るとかなり記憶に残ります。三ヶ日町周辺の駅は、トイレのデザインに地域性や遊び心がある駅が多いように感じます。
副駅名の「湖面すれすれ」は、駅そのものに対しては少し不思議な表現にも感じました。ただ、実際に歩いてみると浜名湖湖岸まで近く、尾奈駅は水辺の風景とあわせて楽しめる駅だと思いました。
散策時の注意点
尾奈駅は無人駅です。駅舎内の階段やホームを移動する際は、足元に注意してください。
駅前には国道301号が通っています。駅前や道路沿いで撮影する場合は、車の通行に注意したいところです。
浜名湖湖岸や西神田川橋梁周辺を歩く場合は、足元や水辺の安全に注意してください。橋梁を撮影する場合も、線路内や危険な場所には入らず、安全な場所から撮影してください。
副駅名にある三ケ日温泉リステルは、駅のすぐ隣ではなく少し離れています。目的地として向かう場合は、距離やルートを事前に確認しておくと安心です。
まとめ
尾奈駅は、浜松市浜名区三ヶ日町下尾奈にある天竜浜名湖鉄道の駅です。
築堤上に作られた単式ホーム1面1線の高架駅で、無人駅です。駅舎は立派で、駅舎の中に階段があり、上った先に待合室があります。

天竜浜名湖鉄道 尾奈駅 駅舎と駐輪場
最近、駅の外装がリフォームされたようで、紺色の外板が新しい印象を与えます。内部もきれいに整えられており、無人駅ながらしっかりした駅舎を持つ駅だと感じました。
駅横には、魚籠の中からウナギが顔を出しているような、斬新なデザインのトイレがあります。三ヶ日町周辺の駅には個性的なトイレが多いですが、尾奈駅のトイレもかなり印象に残ります。
駅前には国道301号が通っています。副駅名は「湖面すれすれ 三ケ日温泉リステル」ですが、三ケ日温泉リステルは少し離れた場所にあり、駅そのものが湖面すれすれというわけではありません。ただ、歩いて数分で浜名湖湖岸に出ることができます。
近くには西神田川橋梁もあります。駅、湖岸、橋梁をあわせて歩くと、尾奈駅周辺の水辺の風景を感じられます。
尾奈駅は、リフォームされた駅舎の新しさ、個性的なウナギのトイレ、浜名湖湖岸に近い立地が印象的な駅でした。




